『天気の子』(新海誠監督)映画感想や評判

映画「天気の子」感想
とても良かった
30代 女性

評価: 4.5数年前の『君の名は』を見たファンとしては楽しみと不安が入り混じった感情のなかで鑑賞。映像と音楽が流れてきた瞬間に不安の部分は吹き飛び、自分の中の逸る気持ちを抑えながら続きを目に焼き付けるように1時間45分があっという間に経過。物語は自分の生まれた土地や現状が嫌になり東京に逃げ出す少年(帆高)から始まります。家出をしてすぐに都会の恐ろしさと冷たさを感じ絶望している中でも、多少信用できる大人と出会い多少やりがいを感じる仕事を始めます。生活に慣れこれからの時に冷たい都会の中で唯一優しくしてくれた少女(陽菜)に出会います。明るく楽しそうな陽菜も大きな悩みを抱えていることに気づき、助けたいと思った帆高は陽菜のありえない能力(晴れ女)で現状を打破させることができると確信。

ですがいいことばかりではなく、二人には乗り越えなければいけない数々の試練が。話のまとまりはもちろん、映像とRADWIMPSの丁寧な音楽が共鳴しただのアニメ映画ではないと感じました。普通の家出少年だったはずの帆高が人を信用し好意を持ち、どうにかして助けいたいと感じる心境の変化も陽菜の無邪気さや雨から晴れに変わる東京も、とてもリアルに感じまだまだ見ていたいと思える作品でした。

『君の名は』に出てきた瀧とみつはが『天気の子』にさりげなく且つ重要な役で登場してきたときに、新海誠監督の作品への愛情も感じられました。アニメ大国日本からまたとても素晴らしい作品が出来上がったなと思います。ぜひ映画館で拝見してほしいです。

このエリアにレビュータイトルを記入します。
30代 男性

評価: 4.0終盤にかけてのたたみかけに、思わず力が入ってしまいました。クライマックスの盛り上がりは、少年の少年たる純粋さが前面に出ており、新海監督作品らしいなと思います。あまりの純粋さに、ご都合主義な展開に映る場面も多くありましたが、少しずつの嘘がお互いを優しく支えており、ファンタジーの中に込められた理想のようなものが見えたような気がします。帆高が家出してきた原因は抑圧だったのかもしれないが、抑圧からの解放を望み家出するという行動に新海監督の描く少年性がよく表れていると思いました。何とかなるという思い込み、限界を迎えて初めて人を頼る素直さを発揮するところや大人との関りや好きな人のために真剣に努力できるところ、愛する人を守りたい強い気持ち。

陽菜が晴れ女になった思いや晴れ女を続けた思い、晴れ女をやめるに至った経緯と思い。弟を思う姉、姉を思う弟、姉弟を思う少年。交差する思いがもつれ状況が悪化していく様に、息をのみました。少年少女の夢を主軸に様々な大人が関わり、守り導いていく。夢は夢で覚めはするけどそこからもまたさらに夢を描いているような感覚でした。少しですが、君の名は。の登場人物も出ており、前作のファンも楽しめるかと思います。映像美はさすがで、幻想的な美しさがありそれだけでも見る価値はあるかと思いました。

映画「天気の子」口コミ評価

天気の子 映画 クレジット(スタッフ・声優)
監督・脚本・原作 新海誠
製作 市川南
川口典孝
音楽 RADWIMPS
公開 2019年7月19日
上映時間 112分

登場人物 声優
森嶋 帆高 醍醐虎汰朗
天野 陽菜 森七菜
須賀 圭介 小栗旬
須賀 夏美 本田翼
立花 冨美 倍賞千恵子
天野 凪 吉柳咲良
安井刑事 平泉成
高井刑事 梶裕貴
立花 瀧 神木隆之介
宮水 三葉 上白石萌音
カナ 花澤香菜
アヤネ 佐倉綾音
佐々木巡査 市ノ瀬加那
スカウトマン木村 木村良平
勅使河原 克彦 成田凌
名取 早耶香 悠木碧
宮水 四葉 谷花音