麻雀放浪記2020 映画感想

映画「麻雀放浪記2020」感想ネタバレなし

戦後の混乱期から2020年にタイムスリップした麻雀師が元の時代に戻るために勝負を挑んでいく麻雀映画。

麻雀のルールはおぼろげにしか知らないのですが、ルール無視の荒唐無稽な展開でかなり楽しんで観ることができました。

色んな意味で話題になったこの作品。杜役を演じたのが「ピエール瀧」さん。公開するのか?お蔵入りになるのか?賛否ありましたが映画に作品に罪はないということで、監督は劇場公開に踏み切ったこともニュースになりました。原作ファンからは、公開してほしいとの要望もおおかったようで、現実に公開されたことで喜んだ人たちは多かったのでは?

 

ストーリーは戦争でオリンピック中止になった2020年という挑戦的な設定に、怪しげなスラム街でバクチが繰り広げられる背徳感がなんともいいです。

ひたすら命がけの勝負を求める主人公と、彼を助けようとする微妙なアイドル、ドテ子が物語を進めていきますが、イケメン雀士としてTVで大人気になって妙なブームを巻き起こしてしまったり、ひょんなことから転落してしまったり、かなりの迷走ぶり。

 

オリンピックに代わるイベントとして企画された麻雀五輪でAIと対決するクライマックスになると、もうストーリーはどうでもいい感じになってきて、勝負師たちの熱い盛り上がりに乗せられてしまいました。

斎藤工は、もうちょっと昭和のギラギラ感が欲しい気もしたけれど、まさかの20歳設定をノリノリで演じています。それ以上に惹かれたのが、ヒロインのドテ子を演じるもも(チャラン・ポ・ランタン)で、ミュージシャンの人だとは驚きました。

 

こういう男たちの戦いで盛り上がる作品で、ヒロインの魅力がちゃんと出ているのは珍しいと思うのですが、不器用な女の子のひたむきなせつなさが伝わって、とても共感させる好演でした。

映画「麻雀放浪記2020」口コミ評価

映画「麻雀放浪記2020」予告
映画「麻雀放浪記2020」クレジット
監督 白石和彌
脚本 佐藤佐吉
渡部亮平
白石和彌
原案 阿佐田哲也
「麻雀放浪記」
公開 2019年4月5日
上映時間 118分

登場人物 俳優名
坊や哲 斎藤工
ドテ子:もも チャラン・ポ・ランタン
八代ゆき / ユキ ベッキー
ドサ健 的場浩司
ドク 岡崎体育
ピエール瀧
出目徳 小松政夫
クソ丸 竹中直人