空母いぶき 映画 感想

映画「空母いぶき」あらすじと感想

日本の領海にある島が謎の国家に乗っ取られ、日本人が人質にとられているという情報が政府に入り、空母いぶきをはじめとする護衛艦が現地に向かいます。

謎の国家を攻撃して撃退する方法もありますが、日本には専守防衛という概念があり、敵であったとしてもこちらから攻撃を仕掛けてはいけないのです。

 

謎の国家は潜水艦や戦闘機で攻撃してきますが、空母いぶきの艦長である秋津は動揺せず冷静に迎え撃ちます。

ミサイルを防ぐために空中で撃墜したり、魚雷を避けるデコイと呼ばれるおとりのターゲットを使ったりします。

積極的に戦えないジレンマはありますが有事の際、日本はこのような対応ができるのかと知り、時にハラハラしながらも頼もしく感じました。

 

護衛艦の乗組員たちは命をかけて日本を守ろうとしますが、当初は日本国内にその戦闘は伝わらずクリスマス前の平和な日々が描かれます。

いぶきに乗り込んで取材していたインターネットニュース社の社員によって、いぶきや他の護衛艦に起きている出来事が明らかにされていきます。

これは戦争なのか戦闘なのか、それを分けるものは何なのかなど、厳しいけれども大切なことが次々に描かれます。

 

いぶきの艦長秋津と副長の新波は、相手の国家への対応で対立もしますが、日本を守りたいという思いは同じです。

彼らの熱い気持ちが画面を通して伝わってきて、いつの間にか涙を流していました。

平和な日常とはこうして私たちには見えないところで守ってくれている人達がいるから保たれているのだと、頭が下がる思いでした。